「山の中の海軍の町 にしき『ひみつ基地ミュージアム』」という
海軍航空基地資料館に行って来ました。
山の中に何で海軍があるの?と不思議でした。
ここのエリアにはもともと滑走路があって
戦時中はパイロットが飛行訓練をする場所として知られていたのです。
当時夕方頃になると
赤とんぼと言う練習機が飛んでいるのがよく見られていたそうです。
その滑走路の下には4年くらい前まではただの防空壕だと思われていたけれど
実は沢山の大きな地下施設があって
その後の調査で海軍の地下魚雷調整場だったことがわかったのだそうです。
そしてちょうど1年前にミュージアムがオープンしたとのこと。
資料館自体は小さくて正直これだけ?と思ってしまいました。
でも本当のミュージアムはこの建物内ではなく
外にあるのです。
本物の地下施設を見学するのが本番なのです。
ガイドさんと共にそちらへ向かいます。
200段の階段を下って移動できる人は徒歩で
体力に自信がない人は送迎の車を利用して現地に移動します。
まずは地下施設そばにある神社に集合です。
この神社には京都にある上賀茂神社と同じ神様が祀ってありました。
神社好きの私にはたまりません。
ここで別雷(わけいかづち)の神さまにお会いできるとは!
終戦日当日はこの場所で兵隊さん達が玉音放送を聞かれたのだそうです。
神社を通って行ったすぐ先に地下施設の入り口がありました。
ヘルメットを装着して見学します。
娘やる気満々です。
手前の籠の中に入っているのが見学者用のヘルメットです。
地下施設の大きさが何となくお分かりになるでしょうか?
ここが魚雷調整場だったのですね。
魚雷といっても船で使うものではなくて、
ここでは飛行機のお腹にくっつけるタイプのものが扱われていたそうです。
入り口から入ってすぐ壁の縦模様が目に入ります。
この縦模様はツルハシなどで掘った手掘りの跡なんだそうです。
その当時の方々の努力や思いを考えると言葉になりませんでした。
そんな地下施設のトンネルは80メートルくらいあるものも含めて何本もあって
圧倒されました。
奥の方に行くとコンクリート壁になっています。
左手前と右奥の2つが魚雷調整室の入り口です。
魚雷調整室の天井には魚雷を吊るしたと思われる木製の器具の痕跡がありました。
当時は鉄が不足していたので代わりに木を使っていたとのことです。
そんな箇所が他にもたくさんありました。
地下施設には魚雷調整場の他にも
兵舎、作戦室・無線室も見学することができます。
こちらは山道だったり傾斜がきつい所もあるので
体力に自信がある人向きです。
ちなみにもうすぐ4歳の娘は歩いて行くことができました。
ここは見学最後のすごい風景です。
この写真の何がすごいかと言うと
今回見学はできないけれど
その小高い丘の先端までもっともっと
地下施設が続いているという事実です。
凄すぎます。
見学ができて保存状態が良い地下施設は全国的にもあまりないそうです。
ここは頑丈な地層なので2016年4月の熊本地震の時にも
崩れた所は見られなかったそうです。
余談ですが、この地下施設にはコウモリさんがたくさんいて
生物学的な方面での調査場所にもなっているそう。
そんなコウモリを娘はとても興味深そうに見ていました。
今回はお天気に恵まれたし
ガイドさんの説明もわかりやすくお人柄も皆さん楽しい方ばかりで
本当に来て良かったです(^ ^)
最後はショップに立ち寄りました。
山の中のマリン柄が素敵。
今回はミニトートバックとピンバッチを購入しました。
こちらは施設の方から娘にいただいた飴のプレゼントです。
このマリン柄やっぱり可愛い。
売り物ではないそうなのですが、すごく可愛い飴なのでぜひ商品化を希望します!
今回ミュージアムと言う場所に久々に行けて良かったし
とても勉強になりました。
娘は珍しい物がたくさん見られたし
体もたくさん使えて楽しそうでしたが、
この場所の本当の意味をわかることができる年頃になったら
また連れて来たいなあと思いました。
皆さんももし機会があれば
是非一度は行っていただきたいです。
周りはのどかな場所で景色も綺麗ですよ。
本日は長文にお付き合いいただき
ありがとうございました。