私は時々茶道のお稽古に参加しているのですが、
通っている教室では釜の湯を沸かすのに本物の炭を使ってくださっています。
「本物の炭」を使ってお稽古できるというのは、とてもありがたいことなんです。
茶道教室などで湯を沸かすために使うものは炭ではなく主に電熱器になると思います。
その理由は消防法のことや、炭代の高さ、炭の扱いの手間などがあると思われます。
茶道で使う炭はバーベキューなどで使う物とは違って、茶道専用に作られた炭になります。
その作りがまあ繊細で作り方も気が遠くなりそうなほど手間がかかっているのです。
使うのがもったいなさ過ぎるのです。
しかも時々しか参加しないゆるい生徒の私にも寛容に使わせていただいて・・・(^^;)
炭で湯を沸かすと電熱器の時と比べて、すごく湯気が出て冷めにくいのと、味がまろやかになる不思議さがあります。
しかも部屋がすごく温まるのです。
そして部屋だけではなく人間の体も温めるのです。
これは炭の効能のひとつに理由があります。
遠赤外線効果です。
遠赤外線の波長が人間の細胞組織に作用して体の内側から温めるのだそうです。
血液循環が良くなるし新陳代謝も活発になるので体に良さそうです。
ですが一酸化炭素中毒についても注意が必要になります。
換気扇があればいいのでしょうが部屋についていることは稀ですよね。
なので常に少し窓を開けているか適宜開けるなどして換気しなければなりません。
私の通っている教室では一酸化炭センサーを使ってもらっていますが
窓を少し開けている状態でもしょっちゅうセンサーが鳴るので
想像以上に一酸化炭素が発生し続けていると思われます。
このように手がかかる炭ですが
それでも使ってみて良さを感じることはあります。
お茶の味がまろやかに感じることについては
まだ良くわかってない科学的な理由がありそうですね。
炭がそんな不思議な力を持つなんてこと、実体験しないとわからないですよね。
炭を日常的に使っていた昔の日本人って、ほとんどの人が体験から知っていたことだったんでしょうね。
危険な部分もあることを含めて。
そんな炭ですが、身近に無かったくせに私は大好きで見たり触れたりするととてもテンションが上がるのです。
なんでだろう?書道とかすごく下手だったけど。関係ないか。
茶道を習って炭がちょっとだけ身近になってとても嬉しいのでした。
いやしかし、奥が深すぎるし種類がありすぎて覚えられない。